2023/10/12 07:26
みなさま、こんにちは。
日本にいる時の食育とは、せいぜい作ってくれた人に感謝とか
御百姓さんに感謝とか生き物達の命をいただいてとか教えてる家庭もあるかな??
でも、実際あまり子供達にはピンッと来ずに平気で食べ物を残す子供が沢山いると思います。
我が家の子供達もそうでした。
しかし…ここはフィリピン!!!
食育のリアルを伝えるにはもってこい(もってこいなんて言ったら怒られるかも知れないけど💦😅)な場所です。
なぜかと言うと…
それは『今から私は焼かれます。』のブタさんが、
バイクのサイドカーの檻みたいなのに2.3匹入れられて街を走る様子を
しょっちゅう見かけるのです。
最初こそは子供達も、『あ、ぶたさん❤️』の様に喜んで指を刺していましたが、
お店の前のショーケースに丸ごと1匹焼かれた豚が並んでるのを見た時に、
「あれは、もしや••••••」
と思ったのでしょうね。
なので、朝から見かけるサイドカーの豚を見つけたら
『そうやぁ〜あのブタさんは今から殺されて食べられるんやぁ〜。
こないだのレチョン(フィリピンで言う豚焼きの名前)美味しかったやろ?あれになるんよ〜』
と教えてあげました。
子供達『•••••••。』
『あぁやって命あるものが殺されて、食べ物になって、私達は今日も元気に過ごさせてもらってるわけなんですよ。
わかりますか?だから、好きじゃないとかもう要らないとか、そんな簡単にゴミにしちゃいけないんだよ。
感謝を忘れちゃならねぇ』
てな感じで食育をさせてもらいました。
日本ではなかなか『今から屠殺場に向かいます』のブタさんやら鳥さんやら牛さんを
見かける機会ってそうそうないからこの辺はすごく良かったと思っています👌
それとは別にもう一つ食育するに良かったのが、物乞いファミリー達の存在です。
こっちでは路上生活ファミリーが沢山います。勿論日本にも路上生活者は居ますが、
そうそうファミリーって形は見ないし物乞いもさほどしてきません。
でも、ここフィリピンは違います。スーパーの駐車場に車を停めたら子供が走ってきて
なんかちょうだい!のポーズをしてきます。
なんならスーパーに限らず至る所にいます。
生後何ヶ月かの赤ちゃんを抱いてる様なお母さんもいます。
その光景に、うちの子達も最初は
『?????』の表情でした。
ダンボールを敷いて路上で寝ている子供にうちの子は
『あの子あんな所で寝てる〜アハハハ』
と指を指したりしていましたが…
あのな、と私が彼女たちが何故あんな事をしているのかを説明しました。
そして、『自分達がいかにしてラッキーなのかをしっかり考えろ』と。
『雨風凌げる家があって、お腹が空いたらご飯が食べれて、学校にも通えて
、衣服やオモチャも与えてもらえて、それでもまだワガママを言いますか?』
と話をしたら、やはり今までにないくらい神妙な面持ちになりました 笑
今まであった当たり前に思っていた事が、どれだけ当たり前では無く、感謝をしなくてはならないことか。
と言う事を考えるにはここフィリピンに来た事はすごくプラスの要因となりました👌
フィリピン生活は、泣きたくなるほどしんどいことも沢山ありますが、
私たち家族にとって、子ども達にとって、とてもいい人生経験になっています。